不動産を高く売却したいと考えている場合はどうすればいいのか。
大切な資産である不動産をできる限り高く売却するためのポイントを紹介しながら、その詳細を解説します。
まず最初に「不動産を高く売却したければ時間がかかる」ことを知っておきましょう。
それは、あなたにとっての売り先が業者であろうが、個人であろうが、希望する価格で買い取ってくれる人を探さなければならないからです。
不動産買取価格は、道路に面する土地1㎡あたりの単価によって査定されます。
これを路線価といいます。路線価は実勢価格(市場価格)とは異なりますが、概ね実勢価格の80%程度だと言われています。(ただし、地域などによってその割合は異なります。)
そして、多くの不動産買取業者は、路線価を基準に買取査定を行います。
あなたが不動産を高く売却したい場合は、実勢価格での売却を目指す必要があります。
不動産市場の現状と動向は価格にどう影響するのでしょうか。
特に昨今は不動産価格が大きく上昇していて、千葉市中央区も例外ではありません。
「購入時よりも高く売却できそう」という話はよく聞きますし、利便性が高いエリアであれば、今後も相場は安定するでしょう。逆に、地方や過疎地などは厳しい状況が続きそうです。
市場動向や将来性を見極めるための指標の一つに「人口動態」があります。人口動態とは、現在の人口を100%とした場合に、それが将来どう推移するのかを示した指標です。
厚生労働省-人口動態調査-より抜粋
少子高齢化が進む地域でば、70%台に落ち込むこともありますし、東京23区や中核都市、国家戦略特区であれば、100%を超えることもあります。
いずれにせよ、不動産価格と人口動態は密接に関係しているわけで、自身の地域をチェックして損はありません。
あなたの不動産を最も高く買い取る可能性のある相手は、ズバリ隣人です。
「隣の土地は高くても買え!」という格言があります。
その理由は、隣人があなたの土地を購入することで、地続きの面積が広がます。そうすると、将来的に通常よりも高く売れる可能性があるからです。他にも、節税効果や土地の形状や条件もよくなります。
なので、隣人は割高であっても高く売却ができる可能性があるのです。
ただし、個人間での不動産売買は大きなトラブルを引き起こす可能性があります。売却をする場合は必ず仲介会社を挟むようにしましょう。
不動産の購入は妥協の連続だと言われています。
エリア、価格、間取り、環境、駅からの距離など、その全てを叶えられるのは、ごくわずかの人たちです。
そんな中、エリアは妥協したくない、と考える人が一定数いらっしゃいます。さらに、もっと細かく道路単位でこだわる人もいらっしゃいます。(この道路の向こう側には住みたくないといったイメージです。)
この傾向は、幼少の頃からその地元に住んでいる地元民に多く見られる傾向です。
そのような方は、”指定のエリア”に不動産売却情報が出たら大きな関心を持ち、多少割高であっても購入する可能性が高いです。
不動産価格を見ていると、最初は「異常に高い金額」を設定して、時間の経過とともに相場価格まで値下げされることはよくあります。
これは、隣人やピンポイントのエリアで不動産を探している人は高くても購入するため、そのようにしているのです。
不動産を高く売却した後に継続的な取引が期待できるかどうか。
例えば、戸建てからマンションへの住み替え需要のある人なら、不動産買取をして終わりではなく、区分マンションの提案をすると思います。また、投資用アパートを売却する投資家なら、新たな投資用アパートの提案も可能です。
不動産売買が繰り返し想定できるなら、買取価格に反映される可能性は高いはずです。
最後によく聞かれる質問になります。
売却査定時に部屋がピカピカにすると不動産を高く売却できるか、とよく聞かれます。
これは、売主側として少しでも高く売却したいと考えての行動だと思います。
しかし、査定には全くと言っていいほど影響しません。なぜなら、買主は実際に住むにしても販売するにしても、ハウスクリーニング業者に清掃を依頼しますし、場合によってはリフォーム・リノベーションをすることが多いからです。
他にも、建物を解体して更地にすることもしばしばです。
そういった理由から、査定時に部屋を清掃することは時間と労力の無駄である場合が多いのです。
不動産を高く売却したいと考えるなら、時間がかかることを覚悟して仲介業務の相談をしてみて下さい。もしあなたが、なんらかの事情で一日でも早く不動産を売却したいのであれば、買取業者に相談してみて下さい。
仲介と買取の違い、メリット・デメリットについて理解しておけば、同じ不動産売却でも状況に応じた臨機応変な対応が可能になります。